成り上がって焼肉を食べたい。

ここに書かれていることはほとんど嘘です

「天の道を往き、総てを司る」仮面ライダーカブト -- 感想 --

昨日、一か月前から見始めた仮面ライダーカブトを観終わった。
感想を忘れない内に載せておく。

 

評判よりはとても楽しめたし、とても面白かった。
仮面ライダーはもちろん、主人公の天道総司(カブト)や加賀美新(ガタック)はとてもカッコよく魅力的。そして周りのキャラも個性的でこの作品を盛り上げたと思う。

 

カブトを楽しめた要因として色々ある、まずはキャラクター性だろう。
というよりもキャラの印象が滅茶苦茶強い。
「天の道を往き、総てを司る男」これが主人公 天道総司の自称であるが、これだけでのキャラの濃さが分かるだろう。それに加えてパーフェクトハーモニー矢車、最初は真面目な青年だったがどんどんセコくなる影山、メイクアップアーティスト風間、そしてお坊ちゃま剣などとてつもなく濃い。ここまで濃いキャラは本当に少ないだろうし、ここがカブトのクセではあるが魅力でもあるだろう。

その濃いキャラ達の中でそれぞれの人間ドラマをしっかりやっているという印象を持った。加賀美の成長は絶対に実感できるだろうし、天道とひよりの関係も楽しめる。
他のキャラにおいても同様だろう。個人的には剣のドラマには泣きそうになってしまった。正直ギャグ寄りのキャラクターであり、好きというキャラではなかったがラストの優しさには本当に良いキャラだなと思ってしまうほどに好きになった。さらに人間をコピーして擬態したワームとのドラマも熱い。

 

ストーリーも面白く、敵怪人であるワームとの戦いの行方、謎は魅力だろう。
そしてひよりとひよりの過去、ZECTの謎も楽しめる。

 

そして楽しめた理由は仮面ライダーのカッコよさであろう。
カブトのデザインや戦闘シーンのカッコよさはもちろん、他のライダーもそれぞれの個性があってとても良い。キャストオフする姿はとてもかっこいいし、カブトの強化フォームは滅茶苦茶気に入っている。

後、毎話何回もある食事シーン、天道語録。

 

ここまでカブトの良さを語ってきた。僕は楽しめたし、完成度も高いと思った。だが正直とてもクセが強い。特にカブトを楽しめるかどうかは中盤ギャグ回を乗り越えられるかどうかに掛かっている。特に中盤のギャグが正直とても辛い。黒包丁回、剣のお坊ちゃまギャグ(中盤のみ。終盤は慣れてしまった可能性もある)はあまり面白くなく、他のことをしながら見るのがやっとだった。視聴を止めて少し他のことをしてから続きを見るなど無理矢理見るはめになった。剣については最初の印象は悪くなかったが謎のギャグであまり好きになれなかった(上記の通り最後は好きになった)。終盤登場する地獄兄弟も謎のギャグだった(だがかっこいい)。これらを見てつまらないと言っている人が多いのではないだろうか。

 

総合的に見てとても面白かった。粗が多いという意見も聞くがそれを上回るスペックであったと思う。基本的に僕は見終えた後、ストーリーをこうすればよかったのにと思ってしまうことがあるが、あまり感じるものはなく、むしろよくこの濃いキャラをまとめてきれいにまとめたな感じた。終わり方もカブトらしい。

 

絶対に勧められるものではないがカブトをかっこいいと思えるなら見てもいいかなと思う。